Biophilic design

「 オフィス環境の今」

コロナ禍以降、世界的にオフィス回帰が進む中、快適なリモートワークに慣れたワーカーの間で、従来のオフィス環境への不満が高まっています。採用においても魅力的なオフィス環境が不可欠となり、企業は 環境への投資を加速させています。サステナビリティやウェルビーイング向上といった社会的潮流もこの動きを後押しするようになりました。

今後、オフィス環境はもとより社会全体で、バイオフィリックデザインの重要性が増し、「自然」を題材としたデザインが普及すると予想されます。オフィス環境計画に自然との繋がり(バイオフィリア要素)を取り入れることで、ウェルビーイングが大幅に向上し、精神的な健康と幸福感を高めます。生産性や創 造性の向上、集中力の維持にも効果的です。

また、サステナビリティ要素は企業のPRにも繋がり、デザイン性と情緒的な空間は、ワーカーだけでなく 来訪者や取引先にとっても魅力的な環境を生み出します。

 

「自然の景色がもたらす、科学的な効果」

生産性が6%アップします

自然の要素を取り入れた職場では、自然の要素がない職場に比べると、従業員の生産性が6%高いことが報告されています。

創造性が15%アップします

働く人々の創造性は、周囲の環境と、それがどの程度自然の要素を取り入れているかによって、大きな影響を受ける可能性があることが明らかになりました。

幸福度が15%アップします

集中を阻害する環境では精神的な疲弊を招きます。一方、自然要素を取り入れた環境は、精神的な疲労が少なくより集中しやすいほか、思考力を回復させられるようです。

*参照:ロバートソン・クーパー社「ヒューマン・スペース」

「バイオフィリックデザインの課題」

このように、現代のオフィス環境の問題点を解決するようなバイオフィリックデザインですが、実はそう簡単な話ではありません。例えば、植栽を導入したオフィス緑化を例に取ってみても、植物の状態を維持していくための日々のメンテナンスにはコストと時間が必要不可欠になってきます。最近で はフェイクの植栽を導入するような例もあるようですが、バイオフィリア効果を考えた本来の目的からは外れてしまいます。

「写真によるバイオフィリックデザイン」

都心の働く空間に、圧倒的に美しい自然の情景を

バイオフィリックデザインは自然を取り入れた空間設計のことですが、必ずしも植物 や庭園を必要としません。私たちの提案は、自然を「置く」だけでなく、「感じる」オフィスに変えることです。自然の情景の繊細な美しさを通して、働く人々の心と身体の健康促進、生産性向上に貢献できると考えています。

それも、維持コストゼロで。